- 平成24年03月29日(木)
交通不便地域といっても本当に地域格差があるものだと実感する今日のセミナー。コミュニティバス&タクシーの検証と近未来と題したセミナーに参加しました。
近未来と銘打ったのは、持続可能性な施策なのかどうかということが一つの大きなポイントだからではないでしょうか。
人口減に伴って、不採算路線の廃止を既存交通事業者が行う場合、その代替としてこういった行政の実施するコミュニティバスなどがあるわけですが、始めたはいいけど、予算がなくてやむおえず廃止するということはあってはなりません。
こういった大命題のなか、武蔵野市、小平市等が展開するコミュニティバスや、タクシー等の施策が担当者によって紹介されました。
それぞれ大変魅力的な施策で、交通不便地域を抱える(武蔵野市では、1時間に一本のバスの地域を交通不便地域と定義するそうです…)鎌倉市としても他人事ではありません。
しかし、各市担当者が力説するのは、各地域住民がいかに主体性をもって、ルーティングなどを行うか、また集客も合わせて考えられる体制を作れるかということ。
住民には走らせるだけでなく、バスの存続のために責任をもって自分が乗る、そして集客することも求められています。
また、こういったコミュニティバスなどは、既存交通事業者の持つ本線がしっかり継続されてこその施策であり、この本線がたちゆかない場合にはどうにもならないという現実が担当者によって突きつけられますが、現在地方路線を走らせているバス会社の、実に89%が不採算らしいのです。
唯一民間として参加した埼玉のバス会社は、各バスの乗客数の徹底調査、バス停留所のハブ化による路線の保持など様々な経営努力を重ねてなんとか地域における不採算路線の転換に努めてきました。
企業努力の果てに、どの路線が採算が合わずに撤退するのかを明確にしてもらうこと。その路線をコミュニティバスなどで代替するのか、行政・住民が選択すべきとはその会社の方の弁でした。
しかし50年後というタームを持ってみてみれば、まったく町のありよう自体が変わっている可能性もあり、このセミナーで度々触れられた、地域公共交通の活性化及び再生に関する法律の趣旨に基づく、住民、行政、議会など様々な立場での具体的な役割が求められていると実感しました。
一度始めるとやめることは難しいコミュニティ交通ですが、乗り合いタクシーなどは高齢化の進む鎌倉市で現実的なオプションとして考えなくてはいけない局面も出てくる思います。
しかし、30年、50年先といったタームで考えれば、まちのありようはまた変わっているはずで、その頃にはまた求められる交通手段も変わっているはずです。持続可能性をどのタームでもって考えるかというのは、政治の変遷が激しいこの時代、本当に難しい課題です。
- 平成24年03月27日(火)
残念ながら鎌倉市でも通知表の誤記載などが発生しました。
評価・出欠席等の記入もれ、評価の誤記入など全体で9校での発生でした。
教育委員会の提出資料によるとチェック体制の再点検と危機管理意識向上のための研修会の実施などを行う予定とのことでしたが、信頼回復のために徹底した再発防止が求められます。
- 平成24年03月24日(土)
日の日経新聞の神奈川版は子ども医療費の助成について取り上げていました。現在子どもの医療費の助成対象年齢は自治体の考え方や財政的な観点から一律ではありません。
たとえば就学前、または小学校3年生までは所得制限なしで無料等で、ちなみに鎌倉市では就学前までは所得制限なし無料ですが、それ以降は所得制限ありとなっています。
各自治体でばらつきがあるのは、国としての施策が十分でないと市民が感じ、またそれを補完するために各自治体がそれぞれの財政で補っているから。国の施策が十分であれば、そもそもこういった議論は出ないはずなのです。
この手の記事で残念なのは、それでは今、国の社会保障費は一体どういった使われ方をしているのか、ということが同時に報じられないこと。
ちなみに2009年度の社会保障費99.9兆円の内、ほぼ半分が年金に使われ、また医療・介護に約37%。子育てには3.3%しか使われていません。各世代への使い方といった観点からは、いかにもバランスが悪いのです。
子ども・子育て世代への投資は、一過性に留まらず、将来社会を支える層の育成というとらえ方をすることもきわめて重要ですが、それが理解されることもなくこういった傾向は過去からあります。これを変えるには現役世代の大きな声が必要です。
- 平成24年03月22日(木)
久しぶりに(?)波乱含みの2月定例会最終日となりました。
発端は、鎌倉市が逗子市の焼却ごみを、逗子市の焼却施設回収期間中に受け入れること。そして逗子市からその費用が支払われるわけですが、それがすでに予算に収入として入っていたことです。
何が問題なのか、と思われるむきもあるかと思います。
しかし、ゴミ問題は鎌倉市にとって現在大問題。現在2か所ある焼却施設を1か所にするため、さらなるゴミ減量を達成しなくてはいけませんが、現在中々計画通りに進んでいるとは言い難い状況です。
逗子市とのごみ処理広域連携はしっかりうまくいくのか?という懸念が底流にあり、そのうえで着実に広域連携を進めること、という意味も込めて今回の予算修正案は提案されました。
しかし、観光厚生常任委員会でも、予算特別委員会でも、上記の受け入れの話については全く報告もなかったのです。
そのため急きょ観光厚生常任委員会が開催され、ゴミ受け入れについて環境部から報告を受けました。
いわく、逗子市で予算審議が終了していないこと、また焼却施設が立地している名越、今泉の地域の方に説明を行なった後で議会に説明を行う予定だったとのことでした。
しかし、すでに収入に組み込まれているので、そういった説明はなかなか了解できるものではありません。
逗子市との協議自体は昨年5月から開始されており、トン数までの決定も昨年12月に終了しています。
議会に報告を行うタイミングは今回の2月定例会についてもありましたし、逗子市や地域住民の方の事情があるのなら、それらをきっちり終了したうえで補正予算としても対応できたはずです。
説明責任についての考え方については行政と議会・市民とはまだまだギャップがあるようですが、埋める努力はしなければいけないと感じました。
結局、観光厚生常任委員会で市長への申し入れを行い、そのうえで議場における市長の遺憾の意を表明してもらう事と決着。
なお、その後開催された本会議では冒頭に市長の残念、というコメントがあり、引き続き行われた予算案については、議会提案の修正案、また修正を除く原案ともに可決され、財政面からみた行政運営は来年度スムーズに開始されることとなりました。
- 平成24年03月17日(土)
コミュニティデザインでその名を馳せる、山崎亮氏の講演を聞く機会を得ました!著作を読んでから聞いてみたいと思ったので、ようやくの機会です。
講演内容は、これからシュリンクしていく行政規模、サービス・予算の中で住民ニーズに応えていくにはNPOの力が欠かせない、またこういったNPO活動を60代のころから進めることによって、彼らが80代、90代になったときに、以前に日本に在ったようなつながりを、ゆるやかな形で再構築できればいいのではないか、という提言ととらえました。
なお現在立川市で進められている市民活動支援事業で、やはりNPOさんたちの活動に横串をさして連携を深め、またその活動の場を提供するというもの。それに山崎さんたちが関わるので今回の講演の運びとなったようです。
いずれにしても、地域で活動しているNPOは一体どういった問題意識を持っているのか、そして彼らの活動をどう一つの場、また共有意識への収斂させていくのか、といったことが主眼。
鎌倉市でも多くのNPOの方々に活動頂いています。それぞれ有益な活動を結び付けて、またさらに次の段階に進めるには、と再考させられました
- 平成24年03月16日(金)
鎌倉市立小学校の卒業式。晴れ晴れとしたいいお天気でした。
今年も大船小学校の卒業式に参加させていただきました。
また今年度で山口校長先生はご退任。卒業生を1年生から見てきた先生にとっては感激もひとしおかと思い、こちらも感慨深かったです。
59名の卒業生皆さんの未来にかける想いを聴きました! どうぞ皆さん、引き続き充実した素晴らしい日々を過ごされますように
- 平成24年03月15日(木)
先週から開催されている予算特別委員会はようやくまとめの日となりました。
これまで各項目について行ってきた質問について、より踏み込んだ議論を求める委員は、市長、教育長への理事者質疑が行い、予算案についての採決を委員会で行います。
大変厳しい情勢の中、行政サービスを運営していることは理解しますが、時に達成すべきことは達成しなくてはいけない、という当たり前の事をどう徹底するかです。
なお、以前から大きな課題となっているゴミ行政については、家庭用生ごみ処理機の普及が、今年度の目標数値には到底達成していないことから、関連する予算を現実的な内容とする減額修正し、災害対策の備品増加に充てるといった修正案に、賛成会派として加わることになりました。
一般的に議会は市長側から出されてきた議案をそのまま通すだけ、というのがマスコミなどの論調ですが、ここ2、3年の鎌倉市議会では、そういった事はあてはまりません。今回も予算案への対応のためにかなり突っ込んだ議論が行われていたと思います。
- 平成24年03月11日(日)
多くの皆さんと同じように、今日は黙とうを捧げました。
昨年の3.11からあっという間の一年でしたが、被災された皆さんには長い長い歳であったろうと思います。
貴い命を落とされた皆さん、どうか安らかにとまた思います。
遺された私たち皆が3.11の教訓を生かしていくこと、それこそが務めなのでしょう。今地方議会の現場にいる身として責任に思いを馳せました。
- 平成24年03月09日(金)
雨の降る中でしたが、その雨に負けない眩しい!姿を見せてもらった大船中学校の卒業式です。
卒業証書授与の姿はいつもは後姿しかみられませんが、今年はカメラを設置して、受け取っている生徒さんの姿が参列者からみられるようになっていました。一人ひとりの表情が見られて、素晴らしいと思います。
大船中学校では144名の卒業でした。本当におめでとうございます!皆さんのいく手に幸多かれとお祈りいたします。
- 平成24年03月08日(木)
EC横浜フォーラムに参加してきました。前回のAPECのフォローアップフォーラムで、女性とリーダーシップがメインテーマとなっています。
とりわけ人口減少傾向のある国々では女性に社会で活躍してもらうことが経済成長の要。2020年までに指導的レベルの女性を30%までに増加させることを日本でも目標としています。
JPモルガンのキンバリーデイビス氏の基調講演はPower、権力について触れていました。女性はとかくマイナスイメージを持ちがちだが、自分で意思決定できる環境を創り上げるための必須項目であること、また開催地の林文子横浜市長の過去のキャリアにおける社長時代には、報連相は社長から行ったこと、またあなたと仕事できてよかったという姿勢を常に打ち出してきた、など具体的な話も興味深いものでした。
しかし、続いてのパネルディスカッションで登場した、ベルリッツの内永氏の、「男性の持っている秘密の花園(決定権者たるトップの地位)は大変だ、大変だというが、本当に大変なら男性もみんな目指さない。きっとそこには見たことのない素晴らしい景色があるはず、そこにみんなで到達しよう」、という力強いメッセージに感動しました。
なおパネリストは他に、ロシア、インドネシア、タイの女性たちが参加し、女性がリーダーシップをとるために困難なことなどについて語りあい、この課題には国境がないことを改めて感じます。
はたと考えれば、男女共同参画などといった言葉やこの手のフォーラムがいまだに実施されているということは、まだまだ理想とする世界ではないということです。冒頭に書いた女性の進出は社会を挙げて取り組まなくてはまず達成できない数値と思います。人口減少が加速している日本には必須の取組です。
- 平成24年03月07日(水)
2月定例会の中日、本会議が行われました。先週の各常任委員会で審議された陳情や、議案の採決が行われます。
本日の日程には、先日建設常任委員会で審議された自転車条例も入っていました。
なお同条例はおかげ様で全会一致で可決されました。しかし、ここはあくまでスタート地点。自転車の安全な利用が実質的に進められるように研究会としても見ていきます。
2010年6月始めた政策法務研究会から2年近くかけて制定した同条例。ここまでたどり着いたのは、多くの皆さんのご協力と努力のたまもの。本当にお疲れ様でした!
- 平成24年03月04日(日)
山ガールではないのですが、仏果山に行っていました。丹沢山系の標高747mの山です。
山頂にはまだまだたくさんの雪が残っていて寒ーい思いをしました。
その昔山伏が修行した地とあって、かなり険しい山道行。
高尾山などと比べても登山客が少ないためか、トイレなどの設備はまだまだといったところです。ただ空いていて気持ちがいいのですが!